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自宅航空管制室 [番外]

一昨日の朝、自宅で遅めの朝食をとっていると、頭の上から賑やかな音が聞こえてくる。羽田空港へアプローチしていくヒコーキの発するサウンドであります。行政的には「航空騒音」なんですが、この音が嫌いでない私には、ぜんぜん「騒音」ではない。
 千葉県市川市の我が家から、羽田空港までは直線で20キロあまりでしょうか。羽田に着陸するヒコーキは、このあたりではかなり高度を下げており、おそらく飛行高度1000メートルほどで、エンジン騒音が著しく少なくなった昨今のヒコーキとはいえ、けっこう賑やかに通過していきます。

 さっそくPCを立ち上げ、このところずっぽりとハマっているWEBページを開く。
http://www.flightradar24.com/
 世界中のヒコーキのレーダーで捉えた飛行状況を、リアルタイムでマップ表示するというこのサイト。ヒコーキファンにとっては、まさに夢のようなサイトなのでありますが、詳しい説明は後回しにして、まずはマップを自宅近辺にフォーカスしてみます。
01.jpg


 ちょうど鎌ヶ谷市と市川市の境界あたりで、一機のヒコーキが羽田に向けて旋回を終わったところ。(赤いヒコーキマーク)画面左下、黄色いヒコーキのアイコンがぐちゃぐちゃとあるあたりが羽田空港。
 このヒコーキは全日空ANA294便。鳥取空港を発って日本列島の太平洋側を東進、房総半島を縦断する形で北上し千葉市上空を通過、千葉ニュータウンの辺りで西に進路を変え、さらに鎌ヶ谷市上空で左旋回、羽田空港B滑走路に、一直線で向かう針路に乗ったところです。緑色の航跡は既に通過してきた飛行ルートで、赤の直線は私が書き加えた羽田空港へのルート、赤の×印は私の自宅の位置です。

 画面左側に並んでいるのが、このヒコーキのデータです。
02.jpg

Airline:All Nippon Airways(全日空)
Flight:NH294(便名:全日空294便)
From:Tottori,Tottori(TTJ)  出発地:鳥取空港
To:Tokyo Haneda(HND) 到着地:羽田空港
Aircraft:Boeing 737-781(B737)機種:B737
Reg: JA03AN (機体登録番号)
Altitude: 4825ft(1471m) 現在高度 4825フィート
Speed:197kt 現在速度 197ノット
Track:223° 現在針路:223°(おおむね南西)
Hex:8401C1C なんだろ? わかりません。
Squawk: 2407 レーダー識別記号2407
Pos: 35.7842/139.9645 現在位置の北緯、東経

 これらが一瞬にてわかっちまうんであります!

 294便の後ろを東から西へ通過していくのは、成田を出発した韓国インチョン空港行き大韓航空706便、ボーイング777-300。接近し過ぎに見えますが、こちらの高度は23200フィートと差があるので大丈夫なんであります。
03.jpg


 その次に、千葉上空を通過しているのは鹿児島から飛んできたANA620便。機材は…、おお、ボーイング787、しかも最初期に納入されたスペシャルカラー(?)機JA802Aです。
04.jpg

 データ欄の上の写真は実機のもので、カラースキムまで一発でわかります。

 本来ですと、羽田のB滑走路に向かうには千葉上空から東京湾上を真西に向かい、浦安沖を通過して…。
05ノーマルコース.jpg


 中央防波堤埋立地上空でクイッと左旋回して着陸、というのが通常のコース。しかし着陸寸前に旋回するには、パイロットに滑走路が見えていなければ不可能です。雲が低く垂れ込めていたりすると、滑走路をギリギリまで目視することができなくなります。
06中央防波堤.jpg


 そんなとき、威力を発揮するのがILSという電波航法装置で、滑走路からヒコーキの降下角度にあわせて照射された電波の道があり、ヒコーキ側はその電波をキャッチして、それからはずれないように操縦していけば(実際は自動操縦らしいんですが)、無事滑走路の直前まで導いてくれる、というものです。羽田は南側の木更津方向にも、この設備があるんですが、ヒコーキは風に向かって離着陸するのが基本、南側からだと、北風のときにはいいんですが、南風だと着陸時、追い風になってしまいます。
 そこで、南風、悪天候時という限定条件付きで運用されているのが、ILS RWY22アプローチ、というわけで、我が家の上空を羽田に向かう飛行機が通過するのは、基本南風、悪天候ということになります。

 さて、就航から間もなく1年経とうとしているボーイング787ですが、私はこのヒコーキを見たことが一度もない。まぁこの間、飛行場に行ったことがないんだから当然なんですが。これが飛んでくるなら見てみたい。幸い薄い雲が流れているけど空は晴れていて(南風だけど、悪天候じゃないわナ)その姿を捉えることはできるはず…。

 というわけで、ANA620便の進行状況を追ってみます。八千代市上空にさしかかった620便の針路を横切るように南に向かっているヒコーキは庄内空港からやってきた全日空896便。この先船橋上空で東京湾に出て、羽田に新しくできたD滑走路にまっすぐ向かうはず。
07ANA896.jpg


 鎌ヶ谷上空にさしかかり、620便は左旋回、南西に進路を変えます。あと1~2分で我が家の上空を通過するはず。
08.jpg


 ということで、外に出てみます。ほどなくヒコーキのエンジン音が近づき、787と大書きされた白い機体を陽光に輝かせながら、620便が通過して行きました。
09.JPG


でも航空管制、というからには、まだ物足りない部分も多い。例えば天候だったり、管制とヒコーキをつなぐ無線通信だったり…。

 話は飛んできょうの午後、気がつくと昼過ぎから東の千葉方面にに巨大な入道雲=積乱雲=CBが聳え立っているのが見えました。
11積乱雲.JPG


 こりゃ結構なCB、ということで、お天気WEBの雨雲レーダーをチェックしてみると…。
http://weathernews.jp/radar/

 すると、千葉周辺に発達した雨雲が…。この時期の局地的な雨雲とくれば、積乱雲。
千葉市周辺を真っ赤に染めるくらいの雨雲が覆っています。
10.amagumoradar.jpg


 このくらいの積乱雲でも、その中は沸騰するヤカンの中のごとし。上昇、下降気流が渦巻いて、うかつにヒコーキが突っ込むと、事故にもつながりかねません。

 案の定、航空レーダーを見てみると、羽田着のヒコーキは、千葉市上空を東寄りに大きく佐倉市の方まで迂回し、積乱雲を避けている。羽田空港近辺は好天のはずですが、航路を変えるべき千葉市上空を通過できないので、羽田着便は大幅な迂回を強いられている模様。この航跡は神戸発羽田行きスカイマーク108便のもの。
12.jpg


 続行の全日空646便熊本発羽田行きも、房総半島を成田の空域に触れんばかりに東側を迂回しています。おや、この646便、おとといのボーイング787、登録番号JA802Aじゃないですか。
13.jpg


 おとといの航跡よりもずっと東&北側を大回りして、ANA646便は鎌ヶ谷上空からILS RWY22のアプローチラインに乗った模様。
14.jpg


 外に出てみると、光線状態は午後の逆光。そんな中特徴的な主翼のフォルムを見せながら、B787は羽田へのアプローチを続けていきます。
15_787.JPG


 我が家から目視出来る範囲だけでもこんな具合。日本中どこにいても、高空をヒコーキ雲をたなびかせて飛び去る航空機が、どこから来てどこへ向かうのか、機種は? 高度は? そんなことがリアルタイムでわかってしまうこのサイト、航空ファンならずとも、一度は見てみると楽しいんではないでしょうか?

 コアな航空フアン向けにはさらにディープな情報にもアクセス可能。例えば私の場合、レアな機体が成田に向かっているのを、太平洋上や日本海上で見つけたら、クルマを飛ばせば成田着陸に間に合ってしまうわけで…、う~ん、なんだか10年余り封印していたヒコーキ趣味が再燃してしまいそう…。当然ながら、航空無線との合わせ技でこのサイトを見るのも楽しいでしょうね。スマホを持って空港外周に行けば最強じゃね? エアバンドレシーバー、押し入れから引っ張りだそうかな?

 そんなことを思っている間に、646便も無事に羽田に着陸したようです。
16.jpg


 今日のところはこの辺にて…。まがりなりにも鉄道ブログを僭称している拙ブログ、なのに鉄道ネタとはまったく無縁の話で恐縮の極みであります。こんなことにも萌えてしまっているダボハゼ爺、果たして続編はあるのか?

 

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コメント 15

プント

これは面白いサイトですね~
千葉市の私の自宅周辺はいつも3機くらい飛行機が飛んでいるのが
見えるので、明日空とサイトを睨めっこしてみます~
by プント (2012-09-09 00:13) 

KEY坊

真夜中にタバコを買いに、見上げた空は、満天の星空 ...
きっと、コックピットの特等席での夜間飛行は格別なものでしょうね。
ワンちゃんと行くなら、これからの季節、コーヒーとサンドウィッチを持ってノンビリと城南島公園もいいですね。運が好ければ、22へ降りる「ANA ジャンボ君」と会えますし (^ー^)ノ
しかし、電車の運転席の計器類は航空機のPFDの様に集合計器に出来ないものだろうか? スイッチ類と計器でやたら場所をとってるし ...
今回、会心の記事でありました~ !!
by KEY坊 (2012-09-09 04:23) 

yomachi_2010

更新お疲れ様です。
千葉市在住なので、今は(南風時に使用するという)B滑走路へアプローチする飛行機が東から西へ
低空で飛んでいくのをよく見かけます。
昨日(9/8)の午後、雷が鳴っていた頃は確かに飛行機の音は聞こえなかったです(気付かなかっただけかも)。
平時は朝夕の到着ラッシュ時はもちろん、日中でもかなりの頻度で飛行機がやってきます。

でも最近は4発エンジンの機種が本当に減りましたね。
上空を眺めていて、しみじみと感じました。
by yomachi_2010 (2012-09-09 06:57) 

伊 謄

 下総基地の自衛隊機は載らないんですね?
by 伊 謄 (2012-09-09 09:38) 

maipenrai

プントさん
 千葉市は羽田に向かう空の交差点みたいなところなので、空を見上げるだけでけっこう楽しめるんじゃないでしょうか。でも交差点…ってことは、その分騒音も大きいかも…そのあたり、いかがですか?

KEY坊さん
 子供が小さい頃は、城南島や京浜島のつばさ公園にはよくヒコーキ見物に出かけました。飛行コースもいまよりだいぶ陸寄りで、着陸前のターンもダイナミックでした。あそこの公園、犬を連れて行ってもOKなんでしょうか。社会人になった息子たちには、もはや付き合ってもらえないので、犬とヒコーキ見にいこうかな(笑)。

yomachi_2010さん
 昨日の午後は千葉市周辺は大変だったようですね。当地はなにごともないように、ひたすら夏の日差しが照りつけていましたが…。
 成田に離着陸するヒコーキも追いかけてみましたが、ホントに4発機は少なくなりました。747は貨物機を除くと、デルタとチャイナエアくらいしか見つけられません。むしろA380がずいぶん増えたなぁ…という印象です。

フジトモさん
ゆきママさん
 niceありがとうございます。



by maipenrai (2012-09-09 09:38) 

Cedar

面白いサイトがあるものですね~ついでに電車で線区別にこういうサイト作ったら受けるかな~でも列車種別が多いと、追い抜きでごちゃごちゃになってしまうかも~って実物のミミックパネルはすでにデジタル化されてるんでしたっけ?
関係ないですが、私も羽田の滑走路の見えるところでの飛行機ウオッチングは大好きです。
by Cedar (2012-09-09 18:24) 

あるまーき

このサイト、先日ちょっと拝見させていただきました。
利用する機会は多いのですが、ヒコーキにはあまり詳しくない自分であっても楽しめますね。しかも、日本の航空会社のものだけではなく、全部分かるというのもスケールが大きくて素晴らしいです。

by あるまーき (2012-09-09 18:44) 

tac

確かに面白いサイトですね、子供の時から飛行機には興味がありました。今住んでるところは入間基地の滑走路の延長線上に有り結構自衛隊機が頭の上を飛んでいます。航空機マニアは鉄吉さんでなくなんて呼ぶのでしょうか。
by tac (2012-09-09 21:09) 

maipenrai

伊 謄さん
 このサイトは計器飛行をするヒコーキのデータで、自衛隊機は有視界飛行が基本なのであんまり出て来ません。ヒコーキのアイコンにマウスをポイントすると「no callsigh」というのが見つかりますが、これが軍用機である確率は高いようです。

Cedarさん
 あるまーきさんのブログ記事
http://gohachinihachi0309.blog.so-net.ne.jp/2012-09-04
 で、都電荒川線が電車の位置情報を始めたと知って、こういうのが鉄道にもあれば面白いのになぁ…と思いました。セキュリティ的にどうなんだろう? なんて思いもありますが、例えば京成の青電、赤電の位置情報や運用がリアルタイムで見られたら面白いですよねぇ。

あるまーきさん
 航空レーダーは個別の航空会社でなく、公的なデータベースなので、それをリンクさせていくと、世界レベルのスケールになってしまいます。鉄道会社の場合スタンドアローンで、自社の車両運用状況は、既にほとんどの会社でリアルタイムに把握できるシステムが出来上がっていると思いますが、都営荒川線のようにそれをWEBで公開してもらえると、ファンとしては楽しいですね。
 お目当ての車両の運用状況が、そんなに簡単にわかってしまってはマニアの苦労の意味が無い…といわれればそれまでなんですが…。

tacさん
 鉄キチといっても、守備範囲がバスや船やヒコーキまでも…って方は多いんじゃないでしょうか? まぁ、私の場合節操がなさ過ぎるとも思いますが…。入間や横田はヒコーキマニアにとっても奥が深いミステリアスゾーン(たぶん)…軍用機と民間機両方の知識がないと歯が立たない…と聞いたことがあります。

hanamuraさん
 niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-09-09 21:36) 

nexus6

別のブロガーさんの記事にも載っていてヒジョーに気になっておりました。
これまではPCとAirband Receiverを接続して、専用のフリーソフトを立ち上げて... なんて方法でしたが、なんだか面倒だし、それにReceiverの受信状態にも依存するしで、使い難いな~なんて思っていたのですが

でも、コレ最高ですね!! そして、私にとっては 1億ナイス級であります。
by nexus6 (2012-09-10 13:37) 

maipenrai

nexus6さん
 やっぱり nexus6さんはもうご存知ですよね。昨日の夕方も、成田の発着機をみていたら、FEDEXのDC10(MD10?)が飛来してきて、思わずコーフンしてしまいました。(FX9180便シンガポール-成田-アンカレッジ-メンフィス)。これって定期便なんでしょうか? 来週も飛ぶんなら、撮りに行・き・た・い…。

あおたけさん
yakitorimitbierさん
 niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-09-10 14:46) 

maipenrai

hetianソウソウさん
パルの大冒険さん
J-powerさん
 niceありがとうございます。
by maipenrai (2012-09-11 11:50) 

leo

朝5時頃と7時頃に鹿児島上空を飛行している航空機を探しています。情報がありましたら教えてください。
by leo (2012-09-15 15:56) 

maipenrai

leoさん
 お探しのヒコーキが海上保安庁や自衛隊、米軍などの軍用機ですと、管制方式が違いますので、このレーダー画面には出て来ませんが、いわゆる民間のエアラインでしたら、本記事でご紹介しているhttp://www.flightradar24.com/のサイトで見つかるんじゃないでしょうか。サイトのマップを鹿児島近辺に合わせ、目的のヒコーキを目視したら高度や、飛行方向などを確認して、これらしい、と思えるヒコーキのアイコンをクリックすれば、データが出てきます。
 私の経験ですと、5時~6時頃は東南アジア方面から成田や大阪、名古屋に向かうヒコーキが多数鹿児島上空を通過します。ただ高度は相当高いところを飛んでいると思われます。また鹿児島空港を離発着するヒコーキは、運用時間が朝7時半以降ですので、まだ飛んでいないですね。
by maipenrai (2012-09-15 19:13) 

leo

ありがとうございます。台風が去ったら確認したいと思います。
by leo (2012-09-15 21:02) 

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